勘定科目の名前や、借方・貸方のどちらに書くかを丸暗記しようとして、頭がパンクしそうになっていませんか。
仕訳にはルールがあるといわれるものの、そのルール自体が覚えられず苦労している初学者は非常に多いものです。
仕訳は無理に丸暗記するものではありません。
この記事を読めば、丸暗記に頼る勉強から脱出し、どんな仕訳問題にも対応できる本質的な記憶術が身につきます。
- 仕訳の丸暗記から卒業する「3つの暗記法」
- 借方・貸方や決算整理を覚える語呂・連想法
- 覚えた知識を忘れないための反復学習のコツ
結論:簿記の暗記法は3種類だけ覚えればいい
「仕訳が覚えられない」「勘定科目が頭に入らない」と悩んでいる人は多いですが、実は簿記の暗記法は大きく3種類しかありません。
それが、
- 暗記量を減らす「整理型」
- 語呂やイメージを使う「連想型」
- 繰り返して定着させる「定着型」
です。
多くの人は、仕訳を一つひとつ丸暗記しようとして挫折します。
しかし実際には、知識を整理し、覚えやすい形に変換し、反復するという3つのステップを踏むことで効率よく定着させることができます。
まずは自分に足りない方法を見つけることから始めましょう。
暗記を減らす「整理型」
仕訳が覚えられない原因の多くは、勘定科目をバラバラに覚えようとしていることです。
勘定科目を個別に覚えるのではなく、5つの箱に分類して覚えることで記憶の負担を大幅に減らせます。
例えば、
- 現金
- 売掛金
- 買掛金
- 資本金
- 仕入
を別々に暗記しようとすると、覚える量が膨大になります。
勘定科目はすべて、
- 資産
- 負債
- 純資産
- 収益
- 費用
の5要素に分類できます。
この5要素の定位置さえ理解すれば、個別の仕訳を大量に暗記する必要はありません。
まずは知識を整理して、脳の中に地図を作ることが暗記の第一歩です。
5要素を使った具体的な覚え方については、別記事で詳しく解説しています。
語呂で覚える「連想型」
どうしても覚えにくい内容は、語呂合わせやイメージを使うと記憶に残りやすくなります。
これは脳が単なる文字列よりも、形や音のほうを覚えやすいためです。
借方・貸方を迷わない「ひらがな連想法」
「借方(かりかた)」と「貸方(かしかた)」のどちらが左右か分からなくなったときは、ひらがなの形を
イメージしましょう。
- 「かり」の「り」は、最後の払いが左向きに流れるから【左】
- 「かし」の「し」は、最後が右向きに跳ね上がるから【右】
試験中に左右が混乱したときでも、すぐに思い出せます。
売上原価の計算は「しいくり、くりし」
決算整理で頻出の売上原価の計算では、
- 仕入/繰越商品
- 繰越商品/仕入
の順番を覚える必要があります。
そこで使われるのが、「しいくり、くりし」という語呂です。
意味を丸暗記するのではなく、リズムとして覚えることで手が止まりにくくなります。
語呂は補助として使う
ただし、語呂だけに頼るのはおすすめできません。
語呂は思い出すための補助輪です。
基本は取引の意味を理解し、そのうえで覚えにくい部分だけを語呂で補強するようにしましょう。
反復で覚える「定着型」
どんなに良い暗記法を使っても、一度覚えただけでは忘れてしまいます。
人は覚えるより忘れる方が早いため、定着型の暗記法では「忘れる前提」で復習を行います。
記憶を長期記憶に変えるためには、「理解 → 演習 → 復習」のサイクルを回すことが重要です。
最初から完璧を目指す必要はありません。
忘れるたびに確認することで、知識は少しずつ定着していきます。
具体的な復習方法については、解き直しの勉強法記事で詳しく解説しています。
やってはいけない暗記法
暗記で失敗する人には共通点があります。
それは「理由を考えずに覚えようとすること」です。
取引の背景や理由を無視して、「借方・現金、貸方・売上」とただ呪文のように丸暗記しても、問題文の表現が少し変わると対応できなくなります。
簿記は暗記科目ではなく、ルール科目です。
そのため、
- なぜ現金が増えたのか
- なぜ資産だから借方なのか
- なぜ売上が発生したのか
を考えながら学習することが大切です。
また、
- ノートを書くだけで満足する
- 問題を解かない
- 一度覚えたら復習しない
といった勉強法も定着しません。
理解・連想・反復の3つを組み合わせることが、最も効率の良い暗記法です。
FAQ
- Q勘定科目の名前が正確に覚えられない。
- A
無理に暗記しようとする必要はありません。
問題を解きながら何度もテキストを確認し、「この取引はどの勘定科目だろう」と調べ続けることで自然に覚えていきます。
- Q借方と貸方がいつも逆になってしまう。
- A
「かり→左」「かし→右」のひらがな連想法を使ってみましょう。
最初は意識的に確認し、慣れてくると自然に判断できるようになります。
- Qネット試験でもこの暗記法は通用する?
- A
はい。
ネット試験では勘定科目を選択する形式のため、丸暗記よりも取引内容を理解しているかどうかが重要になります。
まとめ:暗記は「覚える量を減らすこと」から始まる
簿記の勉強で挫折する人の多くは、仕訳や勘定科目を一つひとつ丸暗記しようとしてしまいます。
しかし実際には、5要素で知識を整理し、覚えにくい部分だけを語呂やイメージで補い、繰り返し問題を解いて定着させる方が効率的です。
大切なのは、暗記量を増やすことではなく、覚えやすい形に変換することです。
「整理型」「連想型」「定着型」の3つを意識しながら学習を進めれば、仕訳は少しずつ自然に判断できるようになります。
- 勘定科目を5要素(資産・負債・純資産・収益・費用)に分類する
- 「かり→左」「かし→右」などの連想法を覚える
- 間違えた問題だけを3回解き直す習慣を作る
ここまで読んでいただきありがとうございます。
簿記の勉強は、正しいやり方を知ることが理解への近道です。
簿記は、やり方を間違えなければ、少しずつ続けられるようになります。
焦らなくて大丈夫です。
まずは一つの勉強法を試しながら、自分に合った学習スタイルを見つけていきましょう。





