「簿記3級って、結局何を目指して勉強しているの?」
「仕訳や借方貸方を覚えているけど、全体像が分からない……」
簿記3級を勉強し始めたとき、多くの初心者がここでつまずきます。
ですが、最初にゴールを知っておくだけで、簿記の理解はかなり楽になります。
簿記3級のゴールは、会社の成績表である「財務諸表(B/S・P/L)」を作れるようになることです。
この記事では、
- 簿記の目的
- 財務諸表とは何か
- B/S・P/Lの違い
- 借方貸方の意味
- 簿記3級の全体像
を初心者向けにやさしく解説します。
「何のために勉強しているのか」が分かると、暗記だけだった簿記が一気につながって見えるようになります。
簿記とは?なぜ勉強する必要があるの?
まずまず、「簿記(ぼき)」という言葉の意味から確認しましょう。
簿記は、「帳簿記入(ちょうぼきにゅう)」の略語だと言われています。
会社が毎日行っている、
- 商品を売る
- 商品を仕入れる
- 給料を払う
- お金を借りる
といった活動(取引)を、帳簿に記録していく作業のことです。
つまり簿記とは、
「会社のお金の動きを記録するルール」
だと考えると分かりやすいです。
簿記3級で最初に理解すべき“全体像”
簿記3級では、最終的に次の流れを理解することが目的になります。
会社の活動
↓
仕訳で記録
↓
帳簿にまとめる
↓
財務諸表(B/S・P/L)を作る
↓
投資家・銀行などが確認する
この「流れ」が見えるだけでも、初心者はかなり理解しやすくなります。
逆に、
- 仕訳だけ暗記する
- 借方貸方だけ覚える
状態だと、途中で「何のためにやっているのか分からない」となりやすいです。
簿記の主語は常に「当社」
簿記を学ぶうえで、とても重要な考え方があります。
それは、
「主語は常に当社(自分の会社)」
ということです。
例えば、
- 当社が商品を仕入れた
- 当社がお金を借りた
- 当社が商品を販売した
というように、会社目線で考えます。
この感覚が身につくと、仕訳ミスがかなり減ります。
簿記のゴールは「財務諸表」を作ること
簿記3級の最大の目的は、
「財務諸表を作れるようになること」
です。
財務諸表とは、一言でいうと、
「会社の成績表」
のことです。
会社が、
- どれくらい儲かったのか
- どれくらい財産があるのか
- 借金はいくらあるのか
をまとめた書類になります。
簿記3級では、特に次の2つを学習します。
B/S(貸借対照表)とは?
B/S(ビーエス)は、貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)のことです。
英語では「Balance Sheet」と呼ばれるため、実務では「B/S」と略されます。
税理士事務所や会社でも、実際にこの略称が使われています。
B/Sは、
「今の会社の財産状況」
を表す書類です。
例えば、
- 現金はいくらあるか
- 借金はいくらあるか
- 建物や土地はいくらあるか
などを確認できます。
P/L(損益計算書)とは?
P/L(ピーエル)は、損益計算書のことです。
英語の「Profit and Loss Statement」を略しています。
P/Lは、
「会社がどれくらい儲かったか」
を表す書類です。
例えば、
- 売上
- 仕入
- 給料
- 利益
などが記載されます。
B/SとP/Lの違いを超簡単に説明すると?
初心者はここで混乱しやすいです。
簡単に言うと、
- B/S → 今の財産
- P/L → 今までの儲け
です。
例えば、
B/S = お財布の中身
P/L = 今月のお小遣い帳
のイメージです。
このイメージを持つだけでもかなり理解しやすくなります。
なぜ財務諸表を作る必要があるの?
な財務諸表は、会社のためだけに作るわけではありません。
会社の外には、
- 投資家
- 銀行
- 取引先
など、会社の情報を知りたい人がたくさんいます。
これらの人たちを、
「利害関係者(りがいかんけいしゃ)」
と呼びます。
例えば銀行は、
「この会社はお金を返せそうか?」
を財務諸表で判断しています。
つまり、
財務諸表は“会社の信用”を伝えるための書類
でもあるのです。
財務諸表を作るための「簿記の五要素」
簿記3級では、次の5つが超重要です。
貸借対照表(B/S)の3要素
- 資産(現金・建物など)
- 負債(借入金など)
- 純資産(資本金など)
損益計算書(P/L)の2要素
- 収益(売上など)
- 費用(仕入・給料など)
簿記は、この5つを増減させながら記録していきます。
ここが簿記の骨組みです。
初心者最大の壁!借方・貸方とは?
簿簿記3級で最初につまずきやすいのが、
- 借方(かりかた)
- 貸方(かしかた)
です。
ですが、最初は難しく考えなくて大丈夫です。
まずは、
- 左側 = 借方
- 右側 = 貸方
とだけ覚えましょう。
重要なのは、
「借りたから借方」ではない
ということです。
漢字に意味を引っ張られると混乱します。
借方・貸方のおすすめの覚え方
初心者向けによく使われる覚え方があります。
ひらがなの最後の“はらい”です。
- 「かり」→ 左にはらう
- 「かし」→ 右にはらう
つまり、
- 借方 = 左
- 貸方 = 右
です。
最初はこれだけで十分です。
具体例|仕訳からB/S・P/Lへどうつながる?
実際に簡単な例を見てみましょう。
例:100円の商品を現金で買った
(借)商品 100 / (貸)現金 100
これは、
- 商品(資産)が増えた
- 現金(資産)が減った
という意味です。
例:300円の商品を400円で売った
売上 400
− 仕入 300
= 利益 100
この利益100が、最終的にB/Sの純資産を増やします。
つまり、
P/Lで利益を計算
↓
B/Sの財産が増える
というつながりになっています。
ここが理解できると、簿記の全体像がかなり見えてきます。
初心者がよく間違えるポイント
「現金が増えた=収益」ではない
初心初心者がかなり間違えやすいポイントです。
例えば銀行からお金を借りた場合、
- 現金は増える
- でも借金も増える
ので、これは収益ではありません。
つまり、
- 収益 = 利益が増える原因
- 資産 = 財産の形
を分けて考える必要があります。
「増えたから左」ではない
簿記は、
- 資産
- 負債
- 純資産
- 収益
- 費用
によって左右が変わります。
そのため、
「増えたから左!」
だけで覚えると危険です。
五要素ごとのルールで考えることが重要です。
簿記3級を理解するコツ
簿記は丸暗記だけでは続きません。
おすすめは、
「なぜそうなるのか?」を考えること
です。
例えば、
- なぜ現金は減ったのか
- なぜ利益が増えたのか
- なぜ右側に書くのか
を考えると、仕訳がつながって理解できるようになります。
また、紙にT字を書いて、
- 左
- 右
- 増減
を自分で書いてみるのも非常におすすめです。
FAQ(よくある質問)
簿記3級は独学でも合格できますか?
はい、可能です。
実際に簿記3級は独学受験者も多い資格です。
ただし、
- 仕訳だけ暗記する
- 全体像を理解しない
状態だと挫折しやすくなります。
まずは、
- 財務諸表
- 五要素
- 借方貸方
の関係を理解するのがおすすめです。
簿記3級は何ヶ月くらい必要ですか?
初心者の場合、一般的には2〜3ヶ月程度が目安です。
ただし、
- 勉強時間
- 理解度
- 学習ペース
によってかなり変わります。
毎日少しずつでも継続することが大切です。
計算が苦手でも合格できますか?
大丈夫です。
簿記3級で使うのは、基本的な四則演算が中心です。
数学センスより、
- ルール理解
- 慣れ
- 繰り返し
の方が重要です。
まとめ
簿記3級のゴールは、
「財務諸表(B/S・P/L)を理解できるようになること」
です。
もう一度まとめると、
- B/S → 今の財産の状態
- P/L → 今までの儲けの状態
- 借方 = 左
- 貸方 = 右
になります。
最初は難しく感じますが、「全体像」を理解すると簿記はかなり分かりやすくなります。

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